2762.今日の植物(2245):イヌスイバ
今日の植物は、イヌスイバと言います。
イヌスイバは、タデ科 Emex属(イヌスイバ属)の植物で、The Plant ListにはEmex属の植物として2つの種が挙げてありました。 きわめて小さな属ということになります。
ですが、ウイキペディアで検索してみますと、Emex 属はRumex属(スイバ属)と同義だとされ、そのRumex属は200もの種を擁する大きな植物群だとされています。
双方の見解の違いをウイキペディアで説明してありました。 それによりますと、最初、Rumex属が1753年にリンネ氏によって報告がなされたのだそうです。 その際には、多分、現在Emex 属に分類される2つの種もこれに含まれていたものと考えられます。
その後1819年に、Emex 属は同じ個体に両性花と単性花の両方を持つものとしてRumex属とは分離されたのだそうです。
しかしRumex属に分類される種の中にも同じ特徴を持つものがあることがわかり、さらにEmex 属の特徴とされるほかの項目もRumex属の種の中にもあることもわかり、その結果Emex はRumex 属の亜属とみなされ るようになったということのようです。
しかし、いつも頼りのThe Plant Listはこの最後の変化を受け入れていないようで、Rumex spinosusをEmex spinosaの同義としています。
ということで、このブログではThe Plant Listに準拠してきましたので、Emex 属の植物として取り扱います。
前置きが長くなりましたが、切手に描かれているEmex spinosa種は、普通にはdevil's thorn(悪魔の棘)と呼ばれているそうです。 もともとは地球の温暖な地域に自生していたのですが、人の活動範囲が拡大することに伴って、分布範囲を広げてきました。 荒れた特に塩分の強い環境に多く見られるということです。
上に記しましたように、同じ個体に雄花、雌花の両方をつけるのだそうです。 また葉や根は苦みがあるけれども食用になるという情報もありました。
写真です。 The Plant ListでEmex属に分類されている2つの種です。
イヌスイバ Emex spinosa
●和名のイヌスイバは、「役に立たないスイバ」といった意味になりそうです。
種小名のspinosaは「棘のある」という意味ですから、この種子の形状から命名されたのかもしれません。
エメクス・アウストラリス Emex australis
切手です。
イヌスイバ Emex spinosa
1983年 クウエート発行(普通切手)
●一緒に発行されたセットはこちらです。 ⇒切手植物図鑑
イヌスイバは、タデ科 Emex属(イヌスイバ属)の植物で、The Plant ListにはEmex属の植物として2つの種が挙げてありました。 きわめて小さな属ということになります。
ですが、ウイキペディアで検索してみますと、Emex 属はRumex属(スイバ属)と同義だとされ、そのRumex属は200もの種を擁する大きな植物群だとされています。
双方の見解の違いをウイキペディアで説明してありました。 それによりますと、最初、Rumex属が1753年にリンネ氏によって報告がなされたのだそうです。 その際には、多分、現在Emex 属に分類される2つの種もこれに含まれていたものと考えられます。
その後1819年に、Emex 属は同じ個体に両性花と単性花の両方を持つものとしてRumex属とは分離されたのだそうです。
しかしRumex属に分類される種の中にも同じ特徴を持つものがあることがわかり、さらにEmex 属の特徴とされるほかの項目もRumex属の種の中にもあることもわかり、その結果Emex はRumex 属の亜属とみなされ るようになったということのようです。
しかし、いつも頼りのThe Plant Listはこの最後の変化を受け入れていないようで、Rumex spinosusをEmex spinosaの同義としています。
ということで、このブログではThe Plant Listに準拠してきましたので、Emex 属の植物として取り扱います。
前置きが長くなりましたが、切手に描かれているEmex spinosa種は、普通にはdevil's thorn(悪魔の棘)と呼ばれているそうです。 もともとは地球の温暖な地域に自生していたのですが、人の活動範囲が拡大することに伴って、分布範囲を広げてきました。 荒れた特に塩分の強い環境に多く見られるということです。
上に記しましたように、同じ個体に雄花、雌花の両方をつけるのだそうです。 また葉や根は苦みがあるけれども食用になるという情報もありました。
写真です。 The Plant ListでEmex属に分類されている2つの種です。
イヌスイバ Emex spinosa
●和名のイヌスイバは、「役に立たないスイバ」といった意味になりそうです。
種小名のspinosaは「棘のある」という意味ですから、この種子の形状から命名されたのかもしれません。
エメクス・アウストラリス Emex australis
切手です。
イヌスイバ Emex spinosa
1983年 クウエート発行(普通切手)
●一緒に発行されたセットはこちらです。 ⇒切手植物図鑑
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2761.今日の植物(2244):アルネビア
今日の植物は、アルネビアと言います。引き続いてクウエートから発行された普通切手のセットに含まれている植物です。
アルネビアは、ムラサキ科 Arnebia hispidissima属(アルネビア属)の植物で、The Plant Listでは、42の種が挙げてありました。
ウイキペディアの情報によりますと、この属の植物はそのほとんどがアジアに分布し、その他の限られた種が北米の乾燥した地域に分布しているということです。
切手に描かれているArnebia decumbens種についてウイキペディアに情報がありました。それによりますと、この種は、ヨーロッパと中央アジア、斗南アジアに自生しているということです。黄色い筒状の花を咲かせ、山岳地帯の斜面や荒れた砂地に生育しているようです。
一方Arnebia hispidissima種はアフリカ中央部、中東からインドに至る地域に分布しているようです。
また、Arnebia guttata種は、中央アジアからモンゴルに至る地域に分布する種のようです。花弁に紫色の斑点を持っていて、薬用にもなるという情報がありました。
写真です。切手に描かれている3つの種の写真がネットにありましたので、借用してきました。
(左)アルネビア・デクンベンス Arnebia decumbens
(中)アルネビア・グタータ Arnebia guttata
(右)アルネビア・ヒスピディッシマ Arnebia hispidissima
●種小名は、順に「横臥した」「斑紋がある」「剛毛がある」という意味です。
切手です。あまり馴染みのない植物ですが、3種が手元にありました。
(左)アルネビア・デクンベンス Arnebia decumbens
(中)アルネビア・グタータ Arnebia guttata
(右)アルネビア・ヒスピディッシマ Arnebia hispidissima
1983年 クウエート発行 2019年 モンゴル発行 2003年 バーレーン発行
(普通切手) (モンゴルの風景) (国際環境デー)
アルネビアは、ムラサキ科 Arnebia hispidissima属(アルネビア属)の植物で、The Plant Listでは、42の種が挙げてありました。
ウイキペディアの情報によりますと、この属の植物はそのほとんどがアジアに分布し、その他の限られた種が北米の乾燥した地域に分布しているということです。
切手に描かれているArnebia decumbens種についてウイキペディアに情報がありました。それによりますと、この種は、ヨーロッパと中央アジア、斗南アジアに自生しているということです。黄色い筒状の花を咲かせ、山岳地帯の斜面や荒れた砂地に生育しているようです。
一方Arnebia hispidissima種はアフリカ中央部、中東からインドに至る地域に分布しているようです。
また、Arnebia guttata種は、中央アジアからモンゴルに至る地域に分布する種のようです。花弁に紫色の斑点を持っていて、薬用にもなるという情報がありました。
写真です。切手に描かれている3つの種の写真がネットにありましたので、借用してきました。
(左)アルネビア・デクンベンス Arnebia decumbens
(中)アルネビア・グタータ Arnebia guttata
(右)アルネビア・ヒスピディッシマ Arnebia hispidissima
●種小名は、順に「横臥した」「斑紋がある」「剛毛がある」という意味です。
切手です。あまり馴染みのない植物ですが、3種が手元にありました。
(左)アルネビア・デクンベンス Arnebia decumbens
(中)アルネビア・グタータ Arnebia guttata
(右)アルネビア・ヒスピディッシマ Arnebia hispidissima
1983年 クウエート発行 2019年 モンゴル発行 2003年 バーレーン発行
(普通切手) (モンゴルの風景) (国際環境デー)
2760.今日の植物(2243):ギムナレナ
今日の植物は、ギムナレナと言います。
ギムナレナは、キク科 Gymnarrhena属(ギムナレナ属)の植物で、この属には切手に描かれているGymnarrhena micrantha種の1種だけが分類されるという、1属1種の植物です。
ウイキペディアの情報によりますと、そのGymnarrhena micrantha種は、北アフリカから中東の地域を原産地とする植物で、細いロゼット状の葉を持っています。乾燥した石の多い環境に生息する植物で、有毒だという情報もありました。
花を3月から4月にかけて咲かせるのですが、地中にも花(underground flowerhead)を持ち厳しい生育環境の中で生き延びることができるのだという情報もありました。
この植物は湾岸戦争の後に、風で砂が飛ばされタールで覆われた環境でも生育できる数少ない種だとされ、また銅や鉛を含むスラグの上でも生育しこれらの重金属を吸収蓄積することができるともされていました。
写真です。
ギムナレナ・ミクランサ Gymnarrhena micrantha
切手です。
ギムナレナ・ミクランサ Gymnarrhena micrantha
1983年 クウエート発行(普通切手)
ギムナレナは、キク科 Gymnarrhena属(ギムナレナ属)の植物で、この属には切手に描かれているGymnarrhena micrantha種の1種だけが分類されるという、1属1種の植物です。
ウイキペディアの情報によりますと、そのGymnarrhena micrantha種は、北アフリカから中東の地域を原産地とする植物で、細いロゼット状の葉を持っています。乾燥した石の多い環境に生息する植物で、有毒だという情報もありました。
花を3月から4月にかけて咲かせるのですが、地中にも花(underground flowerhead)を持ち厳しい生育環境の中で生き延びることができるのだという情報もありました。
この植物は湾岸戦争の後に、風で砂が飛ばされタールで覆われた環境でも生育できる数少ない種だとされ、また銅や鉛を含むスラグの上でも生育しこれらの重金属を吸収蓄積することができるともされていました。
写真です。
ギムナレナ・ミクランサ Gymnarrhena micrantha
切手です。
ギムナレナ・ミクランサ Gymnarrhena micrantha
1983年 クウエート発行(普通切手)
2759.今日の植物(2242):アトラクティリス
今日の植物は、アトラクティリスと言います。これで、7回連続してクウエートから発行された普通切手のセットに取り上げられた植物となります。
アトラクティリスは、キク科 Atractylis 属(アトラクティリス属)の植物で、The Plant Listでは31の種がこの属に分類されていました。
ウイキペディアの情報によりますと、この属の植物は広義の地中海地域(南ヨーロッパ、中東、アフリカ北部からカナリア諸島を含むとされていました)に自生する植物だということです。
ウイキペディアにもこれ以上の情報がなく、ネットで探したのですが、あまり良い情報を見つけることができませんでした。数少ない情報では、切手に描かれているAtractylis mernephthae種について、 Arava渓谷(イスラエルおよびヨルダン領の死海の南の地域だそうです)の砂地に分布する種だという情報がありました。
ということで、写真です。切手に描かれているAtractylis mernephthae種の写真はこのようなものしか見つけることができませんでした。(左)アトラクティリス・メルネフタエ Atractylis mernephthae
(右)アトラクティリス・グンミフェラ Atractylis gummifera
切手です。
アトラクティリス・メルネフタエ Atractylis mernephthae
1983年 クウエート発行(普通切手)
●一緒に発行されたセットはこちらです。⇒切手植物図鑑
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今日の植物は、プシリオスタキスと言います。引き続きクウエート発行のセットから取り上げています。
プシリオスタキスは、イソマツ科 Psylliostachys 属(プシリオスタキス属)の植物で、この属に分類される種は、The Plant Listでは3種のみとされていましたので非常に小さな属ということになります。
便りのウイキペディアでは、この属はイソマツ科に分類され、ヨーロッパロシア地域の南部、パキスタンおよびアジアの温帯地域を原産地とするという簡単な情報でした。
ネットで、切手に描かれているPsylliostachys spicatus種について調べてみました。それによりますと、この種は、ヨルダン渓谷から死海周辺の砂漠、草原地帯に分布しているようです。塩分の多い環境でも生育できるという特徴を持っているようです。4月から5月にかけてピンクの花を咲かせるという情報もありました。
この種は、Limonium spicatumという種と同義だとされています。Limonium と言いますと、同じイソマツ科でスターチスなどが分類される属です。同じPsylliostachys 属に分類されているPsylliostachys suworowiなどはRussian statice(ロシアスターチス)と呼ばれているようですので、いずれにしても、スターチスなどとは近縁のようです。
写真です。やはりネットから借用です。
プシリオスタキス・スピカツス Psylliostachys spicatus
切手です。
プシリオスタキス・スピカツス Psylliostachys spicatus
1983年 クウエート発行(普通切手)
●一緒に発行されたセットは、またまたこちら⇒切手植物図鑑
プシリオスタキスは、イソマツ科 Psylliostachys 属(プシリオスタキス属)の植物で、この属に分類される種は、The Plant Listでは3種のみとされていましたので非常に小さな属ということになります。
便りのウイキペディアでは、この属はイソマツ科に分類され、ヨーロッパロシア地域の南部、パキスタンおよびアジアの温帯地域を原産地とするという簡単な情報でした。
ネットで、切手に描かれているPsylliostachys spicatus種について調べてみました。それによりますと、この種は、ヨルダン渓谷から死海周辺の砂漠、草原地帯に分布しているようです。塩分の多い環境でも生育できるという特徴を持っているようです。4月から5月にかけてピンクの花を咲かせるという情報もありました。
この種は、Limonium spicatumという種と同義だとされています。Limonium と言いますと、同じイソマツ科でスターチスなどが分類される属です。同じPsylliostachys 属に分類されているPsylliostachys suworowiなどはRussian statice(ロシアスターチス)と呼ばれているようですので、いずれにしても、スターチスなどとは近縁のようです。
写真です。やはりネットから借用です。
プシリオスタキス・スピカツス Psylliostachys spicatus
切手です。
プシリオスタキス・スピカツス Psylliostachys spicatus
1983年 クウエート発行(普通切手)
●一緒に発行されたセットは、またまたこちら⇒切手植物図鑑